スマートクリン設置時の注意事項

施工時

• スマートクリンシリーズの使用水圧範囲は、最低必要水圧：0.06MPa（流動時・最低必要吐水量12L/分）から最高使用水圧：0.75MPa（静止時）です。給水圧力が、0.75MPaを超える場合は、市販の減圧弁で0.2～0.3MPa程度に減圧してください。使用範囲外の場合は十分な洗浄・搬送の能力が不足し、洗浄不良や排水能力の低下により詰まりが生じる恐れがあります。
• カタログ記載の節水性能は、日本工業規格 JISA5207に準拠した試験値です。床下横引き排水管において、勾配1/100、75A、2曲がりの排水管（BL規格）で10ｍの搬送性能が確保されていることを確認しております。ただし、実際配管において排水経路が適切であること（詰まりの有無・配管設計・通気設計、配管老朽化での配管損失なし）を事前に確認ください。排水管の詰まりや通気が不足している場合、排水能力低下、騒音、封水切れ、他器具への影響などが生じるおそれがあります。排水管接続の際は管を屈折させたり曲がりを多く使用することや小曲がり継ぎ手の使用は洗浄に影響を及ぼすため避けて下さい。表記数値での節水が対応できない場合がございます。
• 換気システムやレンジフードの動作時に室内と排水管の圧力差が生じないよう、十分な給気を確保してください。給気が不十分な場合、便器洗浄時に排水管から臭気が室内に逆流する場合があります。
• 建物側の排水管の管径・管長・勾配は、下水道法、所轄官庁の指示に従い、SHASE-S206（空気調和・衛生工学会）などを参考に適切な工事を行うようにお願いします。便器洗浄不良や便器詰りの原因となります。
• 修理技術者以外の人は、絶対に分解したり、修理・改造は行わないでください。故障したり、思わぬケガをするおそれがあります。
• 最大1200Wの消費電力を使用できるように、定格15A以上のコンセントを単独で配線してください。コンセントにガタツキが無いこと確認のうえ、根元までしっかり差し込んでください。交流200Vや直流電源を使用しますと故障や発火の原因になります。ブレーカーの許容電力もご確認ください。また、必ずアース工事を行ってください。
• 寒冷地仕様は、コンセントが２口必要です。
• 浴室など水がかかったり湿気が多い場所には設置しないでください。火災や感電の原因になります。
• 電源コンセントや製品本体に水や小水がかからない位置に設置してください。また、壁給水の真下部に電源コンセントを設置したり、給水用ホースと電源コンセントを接触させないでください。感電・発火の原因になります。
• 車輌・船舶など、移動体への設置はしないでください。火災や感電、故障などのおそれがあります。また、便座・便ふたなどが外れて落下し、けがをする原因になります。
• 配管損失が大きいことが予想される場合は、洗浄水量を増加するなどの処置が必要となります。
• 設置環境により周囲の機器が、便座センサーに影響を与え、誤作動することがあります。
• 必要に応じて、通気管を適切に設けることをおすすめします。（下水からの逆流や排水不良のトラブルの原因となります。製品での対応はできません。）
• 既設の給水位置によっては、取り付けができない可能性があります。事前に設置可能かどうかをご確認ください。
• 給排水管が防火区画を貫通する場合は、事前に所轄消防署にご確認いただき、その指示に従ってください。
• ２台以上並べて設置される場合は、リモコン操作時に相互干渉のおそれがありますので、必ず天井までの間仕切りを行ってください。
• 電源コードは１ｍ(便座は0.95m)です。コンセントは電源コードが届く範囲内に設置してください。
• 水量調整は、施工後の点検で排出性能が確保されたことを確認の上、行ってください。
• 節水型便器を設置する場合は、排水直管・管長・勾配などについて適切な処置を講じてください。 洗浄不良や詰まりの原因になることがあります。
• リフォーム仕様の各社便器対応表は、P.021をご参照ください。
• 便器を長期間使用しない場合は、止水栓を閉め、止水不具合や漏水等による財産損害発生を防止してください。
• 凍結のおそれがある地域では、凍結防止工事を行ってください。凍結すると器具の一部が破損し、水漏れして家財をぬらす財産損害発生の原因となります。

取り扱いについて

• タンク、便座、便ふたなど樹脂部品にストーブやヒーターなどを近づけないでください。変色や故障、火災の原因になります。
• 電源コードは曲げたり、折ったり、ねじったり、傷つけたり、加工を絶対にしないでください。感電や発火の原因になります。
• 電源プラグや電気製品本体操作部カバーに、水をつけたり、かけたりしないでください。 故障や感電、発火の原因になります。
• 雷が発生しているときは、電源プラグに触れないでください。感電の原因になります。
• 電源プラグを抜くときはコードを 持たず、プラグ部を持って抜いてください。コードが破損して、感電や発火の原因になります。
• 電源プラグに付いたホコリは定期的に取り除いてください。火災や感電の原因になります。
• 電池の液漏れで、衣服や身体に付着したときは、水で洗い流してください。目や皮膚の障害をまねく原因になります。
• 節水性能は、ＪＩＳに準じていますが、汚物は個人差・体調によって異なります。汚物の量や状態によっては、便器内、水たまり面周辺、水中の陶器表面にも汚物が付着し、水のみでは洗い流せない場合がございます。
• 汚物やトイレットペーパーの量に応じ大洗浄小洗浄を使い分けてください。汚物の大きさや量、比重の違い、トイレットペーパーの量によっては2回以上の洗浄が必要となる場合がございます。
• 女性の小用の場合「小」で使用されますとトイレットペーパーの量によりトイレットペーパーが流れない場合があります。「大」洗浄をご使用ください。
• 前の洗浄から間を置かず連続して洗浄を行うと、洗浄水量が十分に確保できず洗浄不良を起こすことが想定されます。タンク内に規定水量が貯まったことを確認し洗浄してください。
• 便座の後ろ脚と、前の片側の脚が浮いてる状態が正常です。この浮き(隙間）がないと座った時、着座検知しません。
• 便座カバーを取り付けて使用すると、着座センサー（便座部内蔵）が検知しなくなる場合がございます。
• 水道水および飲用可能な井戸水（地下水）以外は使用しないでください。皮膚の炎症を起こしたり、腐食や異物付着による機器故障の原因となるおそれがあります。
  ただし、飲用可能な井戸水でも水質により、スケール・緑青発生で修理が必要な故障が起きやすくなります。
• 温水洗浄便座使用時は化学療法を受けているかた、免疫不全症のかた、極度に免疫力が低下して医師の治療を受けているかたなどは、ご使用に際し医師にご相談ください。身体への著しい障がいをまねくおそれがあります。
• 微弱な信号を取り扱う電子機器・医療機器を近くで使用しないでください。誤作動・事故の原因になるおそれがあります。
• インバーター照明下でひとセンサー・リモコンを使用した場合、トイレの環境条件により作動しないことがあります。ご購入前に特殊な照明をご使用でないかご確認ください。
• 温水洗浄便座は、黒っぽい壁・天井ではリモコン信号の受信条件が悪くなり、リモコンを操作しても本体が反応しないことがありますので黒っぽい壁・天井では使用しないでください。または、リモコンを受信できる位置へ移動してください。
• 太陽光がセンサー部分に直接当たるとセンサーが誤検知し、便座が誤作動することがあります。
• 夏場など室温が30℃を超えると身体と周囲の温度差がなくなり、ひとセンサーが検知できないことがあります。
• 表面コート剤、芳香洗剤、撥水性洗剤(水をはじく洗剤)などは使用しないでください。使用されると陶器表面に覆ってしまい洗浄されない箇所が発生します。
• 研磨剤入りの洗剤や業務用洗剤には陶器表面を傷つけたり、トラップを侵したりするものがありますので使用しないでください。